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図師照幸の・日本語を歩く
(42)立派な
東京と大阪の面白い比較に、言語表現の違いがある。大阪で「痴漢、あかん!」という警察の防犯標語は、東京では「痴漢は立派な犯罪です」となる。「いやあ、それほどでも」とまさか痴漢が照れたりはしないだろうが、この「立派な」という言葉は面白い。前号の「きちんと」に共通する。比べながら読んでいただければ、その共通点に気付くだろう。ところで、東京の言葉が地方の言葉に比べて優れていると勘違いしている者がまだまだ沢山いるが、そんなことはない。いろいろな言葉のエネルギーを味わうのは楽しいことだ。楽しむ力が知性なのだ。
(2010-02-01/日本出張中・東京神楽坂にて)