英国国際教育研究所は、2016年4月3日に創立27周年を迎えました。今後も研究所の教育理念の下、国際教育という視点から教育の可能性について研究および実践活動を展開していく所存です。
以下は、20周記念を迎えた際に顧問の先生方をはじめとする皆様から頂いたメッセージです。

LinkIcon英国国際教育研究所の歩み




顧問の先生方からのメッセージ.jpg

これまで温かく研究所の活動を支えてくださった顧問の先生方を始めとする皆様から、メッセージを頂きました。(順不同)


IIEL創設20周年を祝して

 貴研究所がこの度、創設20周年を迎えられたことは慶賀の念に堪えない。
 国際化時代を迎え、国家間の距離は益々縮まり、国際交流が盛んになるにつれ、外国語教育の必要性が高まっている。IIELが日本と英国を繋ぐ橋としての日本語教育や英語教育を中心とする国際教育推進に果たして来られた貢献が高く評価されていることは喜ばしい限りである。
 総合的な言語教育の一環としてここ10年余「児童英語教育セミナー」(STEC)を開催され、多くの児童英語教師を輩出し、内外から注目されている。STECの企画、運営、指導の一端を担わせて頂いたことは大きな誇りであり、喜びである。
 貴研究所の益々のご発展と所長始め、職員の方々のご健勝と一層のご活躍を祈念する。

神奈川大学・大学院 名誉教授
日本児童英語教育学会JASTEC 元会長・現顧問
伊藤克敏

 皆様方の多年にわたるご努力が実を結び、20年という節目の年を迎えられることを心よりお喜び申し上げます。
 私は児童英語教育に従事している者ですが、図師先生とは公開講義などでご一緒させていただきました。また数年前にはロンドンの研究所も訪問させていただいたことがあります。図師先生からは英語教育関係だけでなく、教育全般について幅広く色々なことを教えていただいております。先生が語られる言葉は鋭く、さすが詩人だといつも思わされます。海外から見られる日本の教育についてのご意見は大変貴重なもので、今後もどんどん発信していただきたいと思います。最後に、これからも今まで以上に研究所が発展されることを心より祈念いたします。

千葉大学 教授
テンプル大学大学院日本校 准教授
アレン玉井光江

 英国国際教育研究所創立20周年おめでとうございます。素晴らしい環境で理想的な教育を目指す、図師照幸所長の高邁な理念に基づいて始められた研究所には何度か訪れましたが、その都度、英国の伝統的な恵まれた環境で学べることの価値を実感しています。若い時代に、日本とは全く異なる英国の教育現場で目的を持って学ぶことができるのは、たとえ短い期間でも、かけがえのない特権です。人生の大きな遺産となることだと思います。私はそういう理念に感銘して学生を送り続けてきました。学生の受け入れ、ご指導を感謝しております。
 英国国際教育研究所の今後のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

福岡女学院大学・大学院 前教授
現大学院研究科 非常勤講師
栗山昌子

 IIEL創立20周年、誠におめでとうございます。研究所をゼロから立ち上げられ、ここまで立派な教育機関に築き上げられた図師照幸先生のご努力とご苦労に、心からの賞賛の拍手をお送りしたいと存じます。
 私が図師先生の講演会に初めて伺ったのは2001年5月でした。児童英語教育に反対の本が出版されて話題となっていましたが、先生はその論拠を全て論破してくださり、私は溜飲の下がる思いが致しました。その夏、イギリスのSTECに参加させていただき、先生のお心の大きさに感じ入り、それ以来、先生のご講演を伺うたびに教育が本来目指すべき方向を教えて頂いております。
 IIELは日本と英国の教育界に重要な一石を投じてきました。これからもますますの発展を続けることでしょう。私も微力ながらお力になりたいと思っている次第でございます。                 

東洋学園大学 教授
坂本ひとみ

 創立20周年、おめでとうございます。
 一口に20年といっても、創立以来今日に至るまでの貴研究所の維持・発展のための皆さんのご努力たるや大変なものと想像しております。特に図師照幸所長のご奮闘に改めて敬意を表します。
 私が初めて研究所を訪問したのは、1995年のことでした。図師先生の学生諸君との親しみあふれる語り合い、学生の皆さんの溌剌とした研究・学習活動、事務職員の方々のてきぱきした対応等々が緑美しいキャンパスで繰り広げられているのを拝見し、強く感動したことを今でも鮮明に思い出すことができます。
 私もその後何度か講演を依頼されお話をする機会がありましたが、とても熱心にお聴き頂きました。
 20周年を迎えた研究所が、30周年に向けてさらに力強く発展していくことを期待いたしております。

立正大学 教授
日本教育政策学会 会長
浪本勝年

 

問う人による学びの共同体―創立20周年に寄せて

 図師照幸所長(Principal of IIEL)に初めてお会いしたのは、2004年夏の夕方であった。その時、私は、シェークスピア劇に関する授業実践論文の収集のためにロンドンに滞在していた。図師所長は、不案内な私のために、滞在先のThe Grange White Hall Hotelまで迎えに来てくださった。
 その日は、夕食にピカデリーサーカスに近いイタリアレストランに連れていっていただいた。食事をしつつ、私について、研究について、勤める大学のこと、学生のこと、教育のこと、そして、図師所長について、研究所のこと、日本語教育のこと、日本の教育のことと、話は脈絡を求めず、広がって興味深く、深夜まで尽きることがなかった。
 以来、ロンドンに行く度に、あるいは図師所長の来日の度に過密な時間を割いて会って頂いた。勤務大学で2回、講演もお願いした。
 講演は、印象深く、聴き手を深い思考に誘うものであった。中で、図師所長は、見えないものを見ようとすることの大切さを説き、学ぶことの意味を、ともに幸せに生きることに求められた。思うに、見ようとする眼差しの根底には、問う心が要る。教育の本質をとらえるには、薄汚れた夾雑物を剥ぎとる鋭い問を必要とする。見る人は問う人であろう。
 図師照幸所長の言葉は問う人としての言葉である。それはまた、さらなる問を育んでくれる。私が心ひかれるのも、おそらくはそこに理由があるのであろう。
機関としての英国国際教育研究所にも、その活動の根底に問う人の存在がなくてはならない。創立20周年を迎えた英国国際教育研究所が、国際社会の根底に向かって問いを発し、眼差しを深部に向け続ける。とともに、人々の問を育み、眼差しを磨き、ともに響き合って、学びの共同体としてさらに発展していく姿を、私は想い描いている。

高知大学 教授
渡辺春美