日本語教育学研究科 DIPLOMA課程/DIPLO-MA課程 卒業生からのメッセージ

ロディス 希代 先生 Cardiff University Business School/イギリス

 私はこの秋からカーディフ大学ビジネススクールで日本語教育に携わっています。対象は日本語と、ビジネスもしくはヨーロッパ言語を勉強している学生です。英国人が大半ですが、ヨーロッパや中国語圏の留学生もいます。現在1年生と2年生の口頭練習クラスを週8コマ、ならびに毎週実施される1年生のテスト採点を受け持っています。教科書は『みんなの日本語』、クラスサイズは15~19名です。
 授業を始めてみて課題だと感じているのは、大人数のクラスでいかに一人一人の学習者により多くの発話機会を与えるかということ、学生のレベルには差があり、語学が全く始めての者から独学の者、GCSE/A Level修了者などもいるので、いかに全員にとって公平な授業を進めるかということ、50分という授業時間の中で、規定内容をいかにきちんとこなすかということ、などです。答えは一つではありませんし、自分で一から試行錯誤で乗り越えてゆかなければならない場面もたくさんあります。そんなとき、研究所で学んだ技術的な内容だけではなく様々なチャレンジに対してどう取り組むかという態度が役に立っています。今もよく思い出すのは「教えたいことは山のようにあるけれど、的を絞っていかないと授業としてまとまらない」というある先生の言葉です。皆さんも、卒業して実際教え始めて初めて気づくことがたくさんあるはずです。今は悩むことも多いと思いますが、きっと将来役に立つと信じてがんばってください。

DIPLOMA課程卒 ロディス希代
Cardiff University Business School /イギリス

牛鼻 澄味 先生 Menntaskólinn við Hamrahlíð/アイスランド

 現在アイスランドの2つの高校にて日本語を教えています。学校における日本語の位置づけは選択科目の一つであり、定員を満たさなければ開講されませんが、その代わり選択した生徒にはとても熱意があります。生徒数は1クラス15人前後、教材は基本的に『げんき』に沿ってやっていますが、ほとんどが自分で作った教材です。Diploma課程の教育実習で教材の作り方を学んだことが大変役立っています。ペアワークのアクティビティ、グループアクティビティ、サマリーは自分で作り、絵教材は市販のものを主に使用しています。
 日本語の授業は一週間に3コマ、1セメスター(実質3か月)の間に、語学のみならず文化講習もいれると相当テンポよく授業することが基本で、絵教材で確認しつつ、できるだけ使える状況設定を心がけて、説明は英語を使用しています。生徒もアイスランド語でなく、英語での日本語の授業ということに加え、絵教材が出てきたり、ペアワークやグループアクティビティなど、最初は困惑した様子で、ある生徒は、ペアワークは友だち以外とはしたくない、と言うこともあったのですが、逆にそれに慣れてくると、普段話さない生徒同士が話すきっかけにもなり、本来、選択科目の寄せ集めの生徒たちであったはずが、小学校のクラスのようになりました。ペアワークはしたくないといった生徒も、現在は自分から進んで話に入るようになり、最終的には、とてもいい雰囲気の中で授業をすることができました。
 そんな中、年に1回行われるスピーチコンテストがあり、高校生部門に生徒が12人出場しました。ざっと原稿に目を通していたものの、本番になると生徒の渾身のパフォーマンスに笑いがとまらず、驚かせてくれました。また、文化講座では、寿司作りの調理実習を行いました。寿司はアイスランドでもかなり人気があり、調理実習でも定員オーバーでした。その他日本の動植物についてや日本のコマーシャル、日本人のジェスチャー、音楽(ポップから日本の伝統楽器まで)など、色んな分野のものを取り入れて紹介しています。
 しかし毎回タームが終わるごとに、あれもしたかった、これはこうすればできたかもしれないというような課題が多く残されます。二校で同じレベルの生徒を教えていますが、クラスの雰囲気も違いますから、同じレベルだからといって同じ教材がそのまま使えるわけではありません。試行錯誤を重ねながら、生徒が退屈しない楽しい授業を常に心がけて、日々頑張っています。

DIPLOMA課程卒 牛鼻澄味
Menntaskólinn við Hamrahlíð/アイスランド
Fjölbrautaskólinn við Ármúla/アイスランド

山口 愛 先生 Royal Russell School/イギリス

 現在、ロンドンの南、クロイドンにある、男女共学の幼稚園からsixth formまで一貫の私立寄宿学校ロイヤル・ラッセル校で日本語を教えています。日本語を教えることと、ひとりひとりの意志を中心に置きつつ周囲を思いやる精神を大切に育んでいる学校の文化に惹かれ、2年間日本語教師を続けています。
 そういう文化のもと、日本語の授業も、生徒の興味関心と目的に応じて年齢、人数、レベル、時間数等変動し、その都度柔軟な対応・指導法が求められ、良い意味で慣れてしまわない緊張感を楽しんでいます。
 教え始めて2年の間に、次第に生徒数・授業時間も増え、運や縁もいただいたお陰で、昨年末日本語教師として正式に労働許可証が下りました。その際は、研究所のDiplomaが英国の学位に相当する資格として英国政府より認められていたため、就労ビザへの切り替えが問題なくできました。
 今に至る迄、時に立ち寄った際には変わらず温かく「アラ、久しぶりですね。」と迎えてくださった研究所の先生方、ありがとうございました。そして、しばしバッタリ出会う先達の卒業生の方、同期のクラスメイトや在学生の方々は皆さん、わたしも頑張って続けていこうと思えるような素敵な人で、嬉しく思っています。

DIPLOMA課程卒 山口愛
Royal Russell School/イギリス



河村 綾 先生 St Francis Xavier College/イギリス

 ロンドン南西部のSt Francis Xavier Collegeで日本語を教え始めました。まだ新しいコースなので、シラバスの作成などゼロからすべて自分で組み立てています。また、この学校における日本語コースの評判が今後どう付くかもすべて自分次第なので責任は大きいです。ですが、もちろんとてもやりがいがあります。一生懸命な学習者たちから学ぶことは大変多く、毎授業後すぐに自己評価・反省点等を書きとめるようにしています。
 IIELで学んだことは現在の私の基盤、そして時には迷ったときに振り返ってみる地図のような存在になっています。今後の私の目標は、試行錯誤を繰り返しながら「自分の教え方」というのを少しずつ見つけていくことです。また、今回のCommunity collegeでのクラスには社会人の方が貴重な自分の夜の時間を割いて来てくださっているので、皆さんの「仕事の後の楽しみ」になるような授業を繰り広げていきたいです。
 在学生の皆さん、とにかく毎日を大切に、「今」出来ることを「今」やり遂げてください。特に3学期の教育実習では自分のアイデアを積極的に形にして実践し、実際の授業から多くを学び、皆さんの将来に役立ててください。 

DIPLOMA課程卒 河村綾
St Francis Xavier College/イギリス

古賀 明子 先生 モンゴル国立文化大学/モンゴル

 卒業後日本へ帰国してから、地域のボランティア教室で日本語教育に関わっていましたが、今年の1月から青年海外協力隊の日本語教師隊員としてモンゴルで働くことになりました。首都ウランバートルにある国立文化大学観光学科の2年生から4年生までと、付属専門学校観光学科の1年生から3年生までの63名を対象に週に12コマ、主に会話を教えています。学生たちは素朴で日本の大学生よりも幼く見えることもあるのですが、「先生!先生!」と授業中に先を争って手を挙げ、答えようとするその姿勢にはいつも励まされています。
 協力隊が活動するのはいわゆる途上国と呼ばれる国です。そのため途上国ならではの問題にもぶつかります。教科書が買えない学生がいたり、大学のコピー機が使えない日が多かったり。大学の制度や教室の設備などもよい環境が整っているとは決していえませんが、工夫することや人と繋がることの大切さなど研究所で学んだ多くのことが私を支えてくれています。外国語教育を通して学生たちがどんな力を獲得することができるのか、日本語を学ぶことがこの国の人たちの幸せにどうつながるのかと問いかけながら毎回の授業に臨み、充実した日々を送っています。

DIPLOMA課程卒 古賀明子
モンゴル国立文化大学/モンゴル

田原 真理子 先生 Windermere St Anne’s School/イギリス

 私はイギリス北西部、湖水地方のWindermere St Anne’s Schoolという学校で日本語を教えていました。IBを採用しているこの学校で、私はJapanese ab initioを教えました。生徒は一から日本語を始めるのですが、私より日本の車について知っていたり、映画についても知っていました。本当に一から始めた日本語ですが、1年後には作文用紙いっぱいに自分のことを書けるようになりました。
 授業の準備は確かに大変ですが、赤ペンで生徒の宿題をチェックするときの、あの時間は楽しいものです。ヨレヨレでも一生懸命かいてきた平仮名やひねりの利いた解答にくすっと笑いながら、授業中には読み取れなかった生徒の反応や思いを感じられるからです。学校で日本語を教えることは、日本語を教えるという以外のことがいつも必要でした。周りの先生に助けてもらい、子ども達の学ぶ姿に心を奮い立たせられながら日本語を教えました。IIELで学んだことはそのときも今も続いています。今後も更なるパワーアップが必要です。
 日本語を教えていたとき、そのときの時間や人も大切でしたが、IIELで過ごしたときのことを思い出すことも力になりました。ですから在学生の皆さん、学ぶこともたくさんありますが、楽しいこともたくさん見つけていっぱい楽しんでください。

DIPLOMA課程卒 田原真理子
Windermere St Anne’s School/イギリス

石井 哲生 先生 国立コスタリカ大学/コスタリカ共和国

 青年海外協力隊の日本語教師として、中米コスタリカ共和国にある国立コスタリカ大学で日本語を教えていました。同大学には選択第二外国語の一つとして日本語コースが3レベル設置されており、全体で100名近くの学生が日本語を履修しているのですが、私はそのコースの運営を全て任されていました。
 赴任当初は、正直、毎日の授業をこなすことで精一杯でした。というのも、同大学の日本語コースは1クラスが40人近くの大人数であるのに加え1コマ3時間という長丁場。それにコスタリカ人は陽気なラテン人なので、面白くないとあっという間に集中力が切れ、授業にならなくなってしまいます。ですから、日々、いかに面白く分かり易い授業にするかに命を懸けて授業準備をしていました。本当に眠れない日々が続きましたが、努力の甲斐あってか、学生たちは本当に熱心に授業に参加し、どんどん日本語を上達させていってくれました。
 また、付き合いが長くなるにつれて、学生達は自分たちの夢や希望、彼らの自分の国の発展に対する思いなどを共有してくれるようになり、私自身が彼らから本当に多くのことを学ぶことができました。日本から遠く離れた中米で、日本語クラスを通して出会った若者達と人生観を共有できたことは、私にとって一生の宝となりました。
 もっと教師としての経験を積んだ後、さらに日本語教育の研究を進めるため博士課程に進学し、今後の日本語教育に貢献していきたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒]  石井哲生
国立コスタリカ大学/コスタリカ共和国

三木 忠晴 先生 学校法人コンピュータ総合学園/日本

 「日本語教師の勉強を何故英国で」未だに訊かれる質問である。この質問を最初に私にぶつけたのは他ならぬヒースロー空港の入国審査官だった。審査官は最後にこう言った。「自信を持って、俺の目を見て伝えてくれれば良いんだよ」
 産業革命・ビートルズ・英語、現代社会に多大な影響を及ぼしてきたこの国に対する関心。そして日本語教師として、将来外国人学生を相手にする以上、自らが同様の経験、立場に立って留学生活・直接法による語学習得等を積んでおくべきという直感。充実した教育実習制度。けれども、それらは今にして思えば、先生との出会いから後付された僕の理論武装だったのかもしれない。
 10年前、研究所の説明会は大阪では開かれていなかった。夜行バスで東京・虎ノ門の会場に辿り着いた僕が出会ったのが、図師先生だった。そして、大の英語嫌いだったはずの僕は日本語教師になるという決断の下、三ヵ月後には時計の針を9時間遅らせる生活を始めたのだった。
 英国で諸先生方を始め、様々な出会いがあり、仲間と呼べる人もできた。今そんな仲間達の活躍ぶりを風の便りに聞く時、そして図師先生と久方ぶりの酒を酌み交わす時、僕の思いは過去へ、そして未来へと駆け巡る。僕が在学生だった頃始まった「濫觴」もいよいよ100号を迎えようとしている。
 僕の暮らした遥か英国の地で、こんこんと湧き続ける水への思いを込めて、僕は来年開設する日本語学科の設立趣旨の文の最後をこの言葉で括った。
 自らもアジア発の「濫觴足らん」と。

[DIPLOMA課程卒]  三木忠晴
学校法人コンピュータ総合学園(神戸電子専門学校・神戸情報大学院大学) 留学生担当・日本語学科主任教員/日本

高橋 奈津香 先生 Genpact/中国

 卒業後はACや母国語教室で1年間お世話になりました。現在は、中国大連のGenpactという企業で日本語トレーナーとして働いています。今までは子どもに教えることしか経験したことがなかったので、大人へのビジネス日本語を教えることは不安でしたが、教育実習を思いだしながらレッスンの準備をしています。IIELに入学したころに学習した発音、アクセントがとても役立っています。あの時、よく先生にアクセントを注意されたなと懐かしく思いながら、日々勉強中です。日本語以外にもう一つ先生方から教わったことがあります。どんなこともまずは挑戦することです。新しいことを始める前は誰もが不安になり嫌だと感じるかもしれません。しかし、一度はじめてみると沢山の知識を身に付けることができ、嫌いだったことが好きになることがあります。私自身もそうでした。教育実習がある前は、子どもが嫌いでしたが挑戦することで子供が好きになり、母国語教室で教える機会まで頂きました。今回の中国での仕事もそうです。現在の仕事、中国の街は好きです。みなさんもどんなことにも挑戦してみてください。きっと多くの場所に日本語を教える楽しみがあります。

[DIPLOMA課程卒]  高橋奈津香
Genpact(中国・大連)日本語トレーナー/中国

江崎 正 先生 カーディフ大学/イギリス

 カーディフ大学ビジネススクールの日本研究センターでDegreeコース(ビジネスと日本語専攻、またはヨーロピアン・スタディーズと日本語専攻)の1年生の会話クラス(初級)を週50分×8コマ担当しています。そのほか、チュートリアルが週3時間、学生からの疑問点を話し合います。そして学生の宿題の添削、授業準備、テストの作成があります。会話クラスは2クラス、人数は1クラスにつき15人以下です。教科書は『みんなの日本語』を使っています。1番やりがいがあると感じる点は、人間を相手にしているということです。そして1番難しいと感じる点は、1人1人まったく違う人間を相手にしているという点です。ひとつの教え方がすべての学習者に通用するとは限りません。毎回の授業は試行錯誤の連続です。常に自分自身に対して厳しい視点で、毎授業を考察、反省しなければなりません。日本語という外国語を教えるということは「物事を教えるというのは、同時に物事を教わるということでもあること」、そして「この世にはたくさんの違いがあること、それでも人と繋がろうとすること、人と繋がること、人と人を繋ぐこと」ではないか、と感じています。現在、研究所で学ばれている方には、「なぜ日本語を教えるのか、なぜ自分が教えるのか」を常に考えてください。この「問い」は私が今でも、そしてこれからも考え続けていく「問い」でもあります。

[DIPLOMA課程卒]  江崎正
Cardiff University, Cardiff Business School, Cardiff Japanese Studies Centre/イギリス


山森 奈津子 先生 Notre Dame School/イギリス

 12月に卒業したばかりでまだまだ経験もない中、幸運にも公立の学校で教えられることになり、2月1日からコースを持っています。この学校も語学のスペシャリストを養成する学校としての認定を受けているので、その意味でもとても興味のある学校でした。当初10~12人と聞いていた生徒の登録は初日に行ってみると14人の出席、更に次週は増えると聞いて2回目の授業に臨むと登録者数は18人に増えていました。こうなると教育実習でやっていたスタイルそのままというわけにもいきません。むしろ元々自分が描いていたスタイルを実践する良い機会となり、自分の教授スタイルを確立するべく奮闘する毎日です。中には既習者もおり、学習者の年齢とその特性を考えレベル差対応を含むクラスマネージメントに一番苦労しています。それでも、やはり語学に対する学習者の興味関心は高くその学習意欲は手にとるように伝わってくるので、語学を専門としている身にはこの上ないやりがいを感じます。今後は、学校もGCSEを目標として考えているようで、それに応じて教科書を使っての指導も考えています。こういった急な変更などにも予備知識があるのは本当に心強いです。教授法の授業プリントをひっぱり出してはそこから発展させて、最良の教授法というのは紙面上で教えられるものでもただ例に倣うものでもないと自分に言い聞かせつつ、まだまだ新米であるが故に持つ不安や迷いと戦いながら全力で臨んでいます。現在コースで学ぶ方々へ:忙しく進む中では本当のポイントが見えなくなりがちです。研究所での勉学に臨む上では、自分の考えをしっかりと持って客観的に全てを考えてみて下さい。私は、自分の論を持って初めて研究所の教育が意味を成すのだと身を持って体験しました。

[DIPLOMA課程卒]  山森奈津子
Notre Dame School/イギリス

太田 由可里 先生 スタンツ高校/ポーランド

 私は今ポーランド南部のシレジア地方にあるタルノスキーグーリィという人口約7万弱の地方都市で、日本語教師をしています。
 授業は私が所属する市立文化センターと、町の公立高校で週1回ずつ1時間半。現在の生徒数はセンターで大人60人(30人ずつ2クラス)、高校生のほうは25人。授業はポーランド人の文化センター長と一緒に進めます。テキストだけでは授業が退屈になるので、日本のテレビコマーシャルを使ったり、ゲームをしたり、そして小テストでどの位覚えているかをチェックします。カトビッチェ、タルノスキーグーリィの外国語学校でも、少人数のクラスを教えています。また中学校や幼稚園に行くこともあります。
 ポーランド人の外国語学習熱は高く、日本語を学ぶ学生は極めて真面目で熱心。私の仕事は、彼らの日本に対する疑問や興味に、できるだけ分かりやすく答え、さらにそれを育てること。つまり日本語学習の種まきと、育苗をやっているのです。私は園芸が大好きですので、この仕事もそれと共通しているなと、このごろよく思います。いつか私の生徒が、日本に行って日本語を本格的に学ぶ日が来るのを、まいた種が花開くのを待つように、楽しみにしています。そしてこのような大変面白い、やりがいのある仕事につけたのも、英国国際教育研究所の図師先生や諸先生のキビシーイけれど暖かいご指導のおかげです。
 そして、私の周りにいるポーランド人の生徒たち、同僚そして私の家族の暖かい応援がなければ、この仕事をすることはできなかったと思います。すべての皆様に改めて、ありがとう。

[DIPLOMA課程卒]  太田由可里
スタンツ高校/ポーランド
タルノスキィーグーリィ市立文化センター/ポーランド
トランスレーター外国語学校/ポーランド


大倉 弘史 先生 英国国際教育研究所「母国語教室」/イギリス

 私は現在、母国語教室GCE-ASクラスと、James Allen’s Girls’ School(通称JAGS)というパブリック・スクールで4クラスを受け持っています。どちらも学習者は子どもたちですが、JAGSでは先生を対象にしたクラスも持っています。ついこの間、JAGSでのYear7のハーフタームクラスが終了しました。Activity Classなので、毎回どうすれば楽しく日本語を勉強してもらえるか、日本文化に興味を持ってもらえるか頭を悩ますクラスだったのですが、最後に子どもたちから「私たちがお金を払うから教え続けてほしい」、「私たちの担任の先生になってほしい」などと言われ、毎週苦心して準備した甲斐があったと感動しました。どのクラスの生徒も日本語に強い関心を持っており、日本語教師としてはうれしい限りです。しかし、彼らの関心に甘えているだけでは、すぐに飽きられてしまいます。毎回彼らの興味をリニューアルできるように、これからも工夫をこらして教え続けたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 大倉弘史
英国国際教育研究所・こどもの未来研究室「母国語教室」/イギリス
James Allen’s Girls’ School/イギリス

マックスウェル 桂子 先生 Orleans Park School/イギリス

 卒業後もロンドンに残り日本語教師の仕事に就くことができて、まさに頭に描いていた理想どおりの道を歩んでいる私は、とても幸せ者だと思います。IIELには、AC(学外教育実習アシスタント・コーディネーター)の仕事等でもお世話になりましたが、今教えに行っているOrleans Park School (secondary school) も紹介していただいて、現在、初級レベル・GCSE対策・GCE/AS対策の3つのクラスを受け持っています。初級クラスの生徒たちは、かなの練習にも積極的に取り組み、とても熱心ですが、やはり子どもなので楽しい教材づくりを心がけるようにしています。試験対策の授業をするのは初めての経験ですが、テキストと、過去の問題を取り入れた練習問題を組み合わせて、指導に取り組んでいます。彼らは、日本の高校生と文通もしており、手紙を書く時間も別に設けています。既習の文法や語彙を、必死に思い出しながら取り組んでいる姿は、とても微笑ましいです。「先生、○○は、日本語で何といいますか?」「前に、習ったでしょう?」こんな会話を繰り返しながら、手紙の時間はあっという間に経ちます。テキストから離れて、自身の言葉として日本語を書くのは、モチベーションを保つのにとても良いようです。まだまだ新米教師ですが、縁があって私の元に来てくれた学習者達に対しては、真摯に全力であたりたいと思います。在学生の皆さんも、将来に希望を抱いて励んでいらっしゃることと思いますが、今努力されていることは、必ず報われます。大変だなと思うことがあるかもしれませんが、めげずに頑張ってくださいね。

[DIPLOMA課程卒]  マックスウェル桂子
Orleans Park School/イギリス

林真 理子 先生 Westminster Kingsway College/イギリス 

 ここイギリスで日本語教師として働くようになって、はや3年。今こうして振り返ってみて改めて、疾風怒濤の生活を送り続けているんだなあと実感しています。卒業後、運良く研究所のJFLで教壇に立つ機会を得て、先生や先輩方のご指導を受け、自分で「考える」ことを学びました。準備のきつさは別として、とにかく授業が楽しくて仕方がなくなったのもこの時です。経験を少しでも得ようと、往復3時間半、帰宅は深夜という公立カレッジまで通ったりしました。幸いにも、毎年必ず数校からコースの依頼を頂いています。そうした中、現在は公立カレッジ2校とビジネス専門語学学校にて、初級から中上級、またGCSE等試験コースを担当しています。授業時以外は黙々と準備をし、重たい鞄を担いで移動する生活ですが、生徒たちの笑顔と自分が必要とされているという心地好さが励みになっています。

[DIPLOMA課程卒] 林真理子
Westminster Kingsway College/イギリス
Farnborough College of Technology/イギリス

村上 明世 先生 Advanced World Systems, Inc/フィリピン

 「先生、今日はもう日本語聞きたくないよ。」
 日本語での会議、日本へ出張している社員からこう言われたことがあります。プレッシャーに押されている彼らの姿を想像すると社会の冷たさを知り、私まで辛くなります。彼らにとって日本語は第二外国語なのに。現在、私はフィリピンにある日本出資のIT企業で働いています。お客様が全て日本人のため、彼らは新人研修の時から日本語を勉強しなければならない状況です。この会社に入って、初めて日本語を好きで学んでいる人だけでなく、「しなければならない」という学習者がいることを知りました。彼らのモチベーションが下がることは日常茶飯事です。そんな彼らのモチベーションをどう上げるか、それが私の今の課題でもあります。私の今の対策は、常に目標を持ってもらうことです。それは、私にも同じことが言えます。IIELのコミュニケーション原論で自ら学んだ「陰の努力」をここでも生かしています。フィリピンですから常に日本語を話すわけではありません。私は、彼らに少しでも日本語を話す機会を与えるため、どんなに忙しくても話に来た社員とは雑談を楽しみます。内気な人には「仕事はどう?」「元気?」などとこちらから話しかけるようにしています。厳しいことを言ったり、おもいっきり誉めたりの繰り返しですが、それが逆に彼らとの信頼関係を築きあげている気がします。日本語を教えるだけが日本語教師ではないんだなということを常に感じながらがんばっています。

[DIPLOMA課程卒] 村上明世
Advanced World Systems, Inc/フィリピン

三浦 嘉子 先生 City College Coventry/イギリス

 夜間クラスで日本語を教えながら、TESOLコースで直説法のデモンストレーションをしています。11月半ばからはIIELの紹介で地元のSecondary Schoolで週8時間日本語アシスタントも始めました。今まで教えてきた学習者たちの殆どは大人・ビギナーでしたが、ここではGCSE、A-Levelsに向けて勉強している11才から18才の子どもたちに会話練習、漢字、翻訳、そしてエッセイの書き方の指導をしています。最近ではY12の生徒の一人が日本語スピーチコンテストで2位を獲得し、彼女の練習に付き合ってきた自分には本当に嬉しい出来事でした。現在3ヵ所で教え、学習者の年齢・レベル・学習目的などまったく違うので変化があり楽しいです。忙しい時は週16時間も授業があり、準備と予習・復習・採点に追われる毎日ですが、その代わり得るものも本当に大きいです。

[DIPLOMA課程卒] 三浦嘉子
City College Coventry/イギリス
Tile Hill Wood School & Language College/イギリス

潮海 文 先生 京都コンピュータ学院鴨川校別科京都日本語研修センター/日本

 現在は京都日本語研修センターで日本語を教えています。京都日本語研修センターは日本で最初に設立されたコンピュータの学校、京都コンピュータ学院を母体とする日本語教育施設で、日本で専門学校や大学への進学を目指している留学生に日本語を教えています。学生はアジア出身、場所も日本で、初めて現在の職場で授業をするときは実習のとおりに行なってうまくいくかどうか、不安でしたが、授業は大成功!ロンドンでの1年が実ったことをとてもうれしく思いました。
 私が勉強したDiploma課程は、知識や理論の詰め込みではなく、日本語への分析力と好奇心を養うことに重点が置かれていました。研究所で勉強したことで、自分なりに日本語を分析する目をもてるようになったこと、また学生から質問を受けたときには客観的に分析して答えられるようになっていることを実感します。このように色々な視点から物を見る、そして考えられるようになったことは、日本語教育にかかわらず、自分にとって一生の財産になったと思います。
英国国際教育研究所で勉強されている皆さん、これから勉強しようと考えていらっしゃる方、ロンドンでの1年間の勉強、滞在そして出会いは、その後の仕事や、そして人生において貴重な経験になると思います。色々なことにチャレンジして、ロンドンの生活を満喫してください!

[DIPLOMA課程卒] 潮海文
京都コンピュータ学院鴨川校別科京都日本語研修センター/日本

原野 摩美 先生 Nihongo Bashi Private Limited/インド

 大学院日本語教育学研究科Diploma課程卒業生の原野摩美です。
 私は、卒業後の夏から約一年間、IT企業で働いていらっしゃる方々や、エンジニアを養成する大学の学生を中心にインドのバンガロールとデリーで日本語教師をしていました。インドの生活は予想していたよりはるかに大変で体調を壊すこともしばしばでしたが、学習者の暖かい言葉と心遣い、学習に対する意欲と熱意に支えられ無事に終えることができました。
 私は赤池先生の「コミュニケーション原論」(心と心のつながり)を受講して以来コミュニケーションについて深く考えるようになったのですが、インドでの日々の中で私が実感したのは「心と心のつながり」、「自覚と責任」、「尊敬と感謝の念を常にもって人と接する」ことの大切さでした。辛いことも、悲しいことも、苦しいことも沢山ありましたが、お互いが真っ直ぐな気持ちで向き合うことでそれはいつしか信頼へと変わっていました。
 英国国際教育研究所で学んだ知識や経験を生かし、これからも日本語教育に励みたいです。先生方、いつも熱心にご指導くださいまして本当にありがとうございました。
 現在、福岡県にある西日本国際言語学院、それから久留米ゼミナールにて非常勤講師として勤務しております。授業や授業計画(毎日かなりの時間を要しています)、学生への対応、添削などであっという間に毎日が過ぎているという状態ではありますが、学生の笑顔や真剣な眼差しに励まされ、自分にとって生きがいである日本語教師の仕事に打ち込んでいます。
 今後の抱負としては、さらに第二言語習得理論や英語話者向けの日本語教育について研究を続けたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 原野摩美
Nihongo Bashi Private Limited/インド
久留米ゼミナール/日本
西日本国際言語学院/日本

藤田 早苗 先生 University of Copenhagen/デンマーク

 デンマークには日本語を活かせる場所や職業があまりありません。純粋に興味だけで日本語を学んでいる学生は、興味がなくなったり、ちょっと授業がわからなくなったりすると、あっさりとやめてしまいます。2年進級時までに半分以上がドロップアウトすることも少なくないそうです。そんな彼らが興味をもって勉強を続けられるよう、私が授業以外に心がけているのは、「大学外で日本語を話せる機会を作る」こと。国際カレッジの日本人留学生との交流会を企画したり、大使館や日本人会の催しに学生を連れて参加したり。嬉しいことに、その度に「あなた、がんばっているわね」と協力者が増え、学生が日本紹介の発信者となった私主催のJapan Fes.では、多くの日本人がボランティアとして参加してくれました。また、今年は、2年生になった学生が日本紹介の催しのスタッフとして大使館員と日本語でミーティングをしたり、日本人会の季刊紙に日本語で寄稿したりしています。デンマークへ来て今年で2年目。一所懸命学び、だんだんと日本語が上達してくる学生を見ていると、図師先生のおっしゃっていた「感謝」という言葉を実感します。彼らの青春の貴重な時間、1年で200時間以上を私とShareしてくれることへの「感謝」。授業の最後に思わず「ありがとう」と言う私に、「先生が言わなくてもいいです。ぼくたちが「ありがとう」と言います。」と学生が言います。睡眠時間が5時間半でもがんばるぞぉ!

[DIPLOMA課程卒] 藤田早苗
Department of Cross-Cultural and Regional Studies,University of Copenhagen インターン・アシスタント/デンマーク

入江 佐和子 先生 Sheffield University/イギリス

 シェフィールド大学日本学部の日本語教師として教え始めて3年近くになります。英国の大学で日本語を教えたいという希望があったため、英国国際教育研究所の日本語教師養成講座を卒業してから、新聞広告等を見て、募集があるかどうか探していました。研究所の方でもめぼしい募集案内広告を掲示してくださいましたので、そちらの掲示も時々チェックしました。私が講座を卒業した年の5月にシェフィールド大学の日本語講師募集がありましたので、履歴書を大学に送りました。日本で児童英語教室の講師をしていた経験も考慮されてか、面接に呼ばれ、1時間あまりの面接の結果、採用となりました。
 現在、初心者から上級者までの会話のクラスを教えています。学年やレベルによって指導法は異なりますが、研究所の養成講座で学んだ知識やテクニックが役に立っています。例えば、日本語に対する態度や分析法など。さらに実際の授業を行うに際して私が痛感したことは、実地の経験だけではなく理論に裏付けられた経験の大切さ、ということです。分析する態度、言語学や教授法を自分の授業に応用することは、より効果的な授業をする上でとても大切です。研究所においても、これらのことが強調されていましたので、その時学んだことが今でもおおいに役立っています。

[DIPLOMA課程卒] 入江佐和子
Sheffield University/イギリス

中村 いづる 先生 東京日本語学校/日本

 日本を代表する伝統校、東京日本語学校で教えています。授業の準備は大変ですが、全力投球した授業が成功し、学習者が喜んでくれるのが、とても励みになります。

[DIPLOMA課程卒] 中村いづる
東京日本語学校/日本

山田 和美 先生 St. Paul's Girls' School/イギリス

 「宿題、どこまでやってあるかな。まとめのプリント、ちゃんと読んでくれたかな」こんなことをひとり呟きながら、そしてまた、今日の授業の手順を考えながら学校に向かう。
 St. Paul's Girls' School―の名前を聞いただけで、いかにもイギリスの名門校らしく制服を着て、どちらかといえば堅苦しい…との想像とは大違い。何とも自由闊達な校風で、生徒たちの表情は生き生きとして、天真爛漫そのものである。
 ある日、授業の一環でディナーに行くから、5時までしかいられない、と言う。急きょ予定を変更し、必死で5時に終えたところ、あとから嘘だったことが発覚。次の週授業に行くと、生徒がカードを差し出した。水色の手作りのカードいっぱいに描かれたユーモラスな絵、そして"Mrs. Yamada, we are so sorry- We love Japanese, we love you"と書いてある。怒る前に吹き出してしまった。キラキラと目を輝かせ、"Cool! Now I can write my diary in Japanese!"と興奮して飛び上がる姿を見たとたん、「ああ!教えていて良かった」と思い、「じゃあもっと」と次への意欲が湧いてくるのである。教えることとは、何と素晴らしいことか。誰かが「教えることの歓び」を「禁断の果実」と例えていた。禁断の果実の味を知ってしまったものには、その味を忘れることができないのである。

[DIPLOMA 課程卒] 山田和美
St. Paul's Girls' School/イギリス

由里 京子 先生 カーディフ大学/イギリス

 大学で教え始めて3年、やはり学生が一生懸命勉強して上手になっていくのを見ることは嬉しいことです。

[DIPLOMA 課程卒] 由里京子
カーディフ大学/イギリス

中野 芳子 先生 FLAG International Language School snc/イタリア

 現在、イタリアで専任講師として日本語を教えています。研究所で学ぶこと学び得たこと、ロンドンで生活したことは、いろいろな意味で大きな財産です。

[DIPLOMA 課程卒] 中野芳子
FLAG International Language School snc/イタリア

中野 芳子 先生 岡山大学地球物質科学研究センター/日本

 イタリアの学校で日本語教育に携わって教えた1年半、様々な目的(大学進学、大人の教養、幼児のバイリンガル・トリリンガル英才教育など)を持った生徒たちと向き合い、やっと自分なりのスタイルで授業ができて面白くなってきた頃、突然帰国することになりました。その後は、実家の近くにある岡山大学地球物質科学研究センターに就職し、フルタイムでCOEプログラムの支援推進研究員として留学生や研究者に係わる事務手続きなどをしながら、日本語講師として留学生と外国人研究員とその家族に日本語を教えています。現在は3クラスのレベルをもち週2レッスン(60分/レッスン)で、対話式のメソッドで英語の説明をつけて授業を行っています。生徒の学習目的が日本滞在中に困らない、簡単な日常会話を学ぶ事ですが、基本はしっかりと、が私のモットーなので 多少授業構成に苦労はしますが、11カ国総勢25名の生徒たちと楽しく勉強しています。現在コースで勉強中の皆様へ:世界のどこでも、どんな学習者とでも、うまく(小手先だけでなく)つきあっていく事のできる人になって下さい。忍耐・喜び・幸福感をそこで、研究所で学び取れる事を信じています。

[DIPLOMA 課程卒] 中野芳子
岡山大学地球物質科学研究センター/日本

小島 紀子 先生 PYAESS Japanese Language School/シンガポール

学生たちに支えられながらの2年間でした。誰にも負けないくらい充実していたと胸を張っていえる私がいます。(中略)日本語教師の醍醐味、それは日々成長していく彼ら、つまり自分の仕事の成果をみることが出来ることでしょう。「あいうえお」さえ知らなかった彼らと、日本語で世間話ができるようになった時の充実感は例えようがありません。しかし、母親が子供と共に成長していくように、私も色々教えているつもりが、実は学生から得るものの方が多いのかもしれません。
こんな半人前の私の授業にも真剣に耳を傾けてくれ、慕ってくれます。これまでスランプに陥ることなく、のんきに楽しくできているのは、彼らがいてこそです。
(中略)最後に、日本語教師に必要なことは、このように自画自賛できるくらい、自分に自信を持つことだと思います。これに尽きるでしょう。

[DIPLOMA 課程卒] 小島紀子
PYAESS Japanese Language School/シンガポール

富永 美希 先生 加古川マリンガ外国語センター/ブラジル

 現在、日系社会青年ボランティアの一員としてブラジルで日本語を教えています。(中略)研究所での教育実習の経験は得難いものだったと思います。ブラジルの日本語教育は特性も著しく、日系二世、三世の先生方と試行錯誤を重ねています。複式授業、複複式授業、超複式授業という難しいといわれている形態で授業を行ないます。ブラジルで育つ子供に、日本的な躾け教育もしてほしいというのが、親の願いです。これから考えていかねばならないだろうことがたくさんあります。私の三年間はまだ始まったばかりです。
 明日の授業に行き詰まったとき、疲れを感じて辛いとき、私は母校の先生方やみんなと学んだことを思い出します。整った教育をイギリスで体験しておくことができてよかったと思います。研究所の周辺の景色は鮮やかに目に浮かびます。私たち学生のために、それこそ全力で授業してくださった先生方を思い返し、私も私の生徒たちのために、よりよい授業をしたいと励まされます。

[DIPLOMA 課程卒] 富永美希
マリンガ文化体育協会/ブラジル
加古川マリンガ外国語センター/ブラジル

川崎 ひとみ 先生 九州国際大学 日本語別科/日本

 イギリス、日本―学習者や教える場所が変わっても常に自分を成長させることができる仕事です。

[DIPLOMA 課程卒] 川崎ひとみ
九州英数学舘 国際言語学院/日本
九州国際大学 日本語別科/日本

宮城 清乃 先生 Notting Hill and Ealing High School/イギリス

 実習期間中そしてその後、成人学習者に日本語を教えた経験があった私ですが、青少年を教えることは初めてのことでした。日本語だけではなく日本を知ってもらうための文化紹介を織り混ぜた授業を考えたりと、今までとは違うぞ、というのが私が一番に思った事です。
 実際授業が始まって感じたことは、若い学習者達の興味を損ねずに教えて行くことの難しさでしたが、遠い日本に興味を持って、まったく未知の言語と文化を学ぼうと頑張っている姿を見るのはとても楽しく、また、とても励まされました。

[DIPLOMA 課程卒] 宮城清乃
Notting Hill and Ealing High School/イギリス

田中 万喜乃 先生 英国国際教育研究所「母国語教室」/イギリス

 今のクラスは7名で、年齢は4歳から7歳。お父さんがイギリス人でお母さんが日本人という子と、両親ともに日本人だが現地校に通っているなど子供たちの背景は様々である。
 クラスを担当した当初は、何をどうしたらいいか分からず試行錯誤の日々であった。初めは絵本を読んでも、じっと座って聞いていられなかったのが、最近では最後まで聞けるようになってきた。ひらがなにも興味を示し始め、物の名前など意味のある物でそれを自分で読んで理解できると手をたたいて喜んだりしていた。ただ机に座らせて教えるよりも物を作ったり遊んだりする中での方が、たくさん言葉を覚えていくようである。「何」を教えるのではなく「どう」教えるのかが鍵であると最近気が付いた。結果よりもその過程を大切にしていきたいと思う。
 常に子供の視線に合わせて、何を欲しているのか、何に興味があるのか考えていきたい。準備に膨大な時間と労力を要するが、あの笑顔がみられると思うと頑張る意欲が沸いてくる。いつか彼ら、彼女らと日本語で自由に話せる日を夢見て…。

[DIPLOMA 課程卒] 田中万喜乃
英国国際教育研究所「母国語教室」/イギリス

今津 利恵子 先生 英国国際教育研究所 London Language Centre/イギリス

 プライベート・レッスンはとても緊張する。彼らが日本語を勉強する理由は様々だが、グループ・レッスンを受ける学習者よりも強い理由、そして目的がある場合が多い。これまでにもたくさんのプライベート・レッスンを受け持ったが、学習者の日本語のレベルが同じであっても、彼らの学習目的や性格は全く違うため、用意する教材も全く異なるものを用意しなければならない。けれども、学習者の日本語が上手になっていくのが本当に嬉しく、子を持つ親の気持ちとは、こういうものなのだろうかと想像したりもする。彼らに一日も早く上手に日本語が話せるようになって欲しい、と先走る気持ちを押さえ、出来上がったレッスン・プランを入念にチェックする毎日。「休みの時ぐらい授業のこと忘れたら?」と友人に言われるが、まだまだ頭から離れそうもない。私は只今、大切な「子育て中」なのだから。

[DIPLOMA 課程卒] 今津利恵子
英国国際教育研究所 London Language Centre/イギリス

黒岩 麻季 先生 イートン・カレッジ/イギリス

 ウイリアム王子も通った、イギリスを代表する名門パブリック・スクール、イートン・カレッジで日本語を教えています。現在担当しているのは、来年の5月にAS、A2を受験する学生です。「一を聞いて十を知る」とは彼らのことで、その理解の早さ、応用力に驚かされる毎日です。真剣に取り組む彼らの姿を見ると気合が入ります。「日本語を勉強したい!」という学生は着実に増えています。それも単なる趣味としてではなく、大学で主専攻として勉強したいと考えている学生が多いようです。

[DIPLOMA 課程卒] 黒岩麻季
イートン・カレッジ/イギリス

上原 真 先生 江戸カルチャーセンター/日本

 人に物を教える仕事がしたくてDiploma課程を受講。期待していた通り、教えることが楽しくてたまらない毎日を送っています。

[DIPLOMA 課程卒] 上原真
江戸カルチャーセンター/日本

京田 麻妙 先生 ブリュッセル外国語大学/ベルギー

 Diploma時代にクラスのみんなと話し合えたこと、いつもそばにいて何でも真剣に聞いてくださった先生方の存在がとても懐かしく思われます。今こうやって試行錯誤を重ねながらも楽しく活動できているのは、自分の頭で考え、分析する目を養うことを必死で学んだ研究所での1年が支えになっているのは言うまでもありません。

[DIPLOMA 課程卒] 京田麻妙
ブリュッセル外国語大学/ベルギー

徳丸 理恵 先生 Westwood Language College for Girls/イギリス

 Diploma取得後、イギリスの公立小学校の教員として正式採用されました。子どもたちを教えるにあたっては、様々な工夫が必要です。今、生徒は文字にとても興味を持ちはじめました。

[DIPLOMA 課程卒] 徳丸理恵
Westwood Language College for Girls/イギリス

高田 佳奈 先生 英国国際教育研究所学 外教育実習 アシスタント・コーディネーター/イギリス

 Diploma課程の第3タームには、ロンドン市内の名門パブリック・スクールでの学外教育実習があります。ロンドンの若きエリートたち相手に日本語を教えることができるのです。本当に素直でかわいい子どもと一緒に日本語のクラスを創り上げていく感動は言葉では言い尽くせないものがあります。
 現在、私はアシスタント・コーディネーターとしてDiploma生の補佐、指導に当たりながら、その喜びを引き続き分けてもらっています。
 英国内で、日本語を勉強したがっている子どもが増えていると聞きました。私を含め、学外教育実習を体験した卒業生は、この話を聞いて「うん、うん」とうなずき、同時に密かな満足感を味わっているのではないかと思います。

[DIPLOMA 課程卒] 高田佳奈
英国国際教育研究所 学外教育実習 アシスタント・コーディネーター/イギリス

林 裕佳 先生 Sabaragamuwa University of Sri Lanka/スリランカ

 私は、Diploma生として英国国際教育研究所で学びました。今考えると一生懸命にいろいろなことをクラスメートや先生方と話した時期だったと思います。実習においても学科においてもグループワークが多く、クラスメートのバックグラウンドも多彩だったため、話し合うことで自分にはないアイデアや観点を学ぶことができたように思います。また、研究所で得た出会いは、日本語を教える上でとても貴重なものになっています。
 私は研究所を修了した後、研究所の日本語科のイブニング・コースとプライベートで教え、現在は青年海外協力隊の日本語教師としてスリ・ランカのサバラガムワ大学でスリ・ランカ人の先生3人と働いています。学習者は21歳から25歳で、初級を終了した学生のための専攻と初めて日本語を学ぶ学生のための副専攻のコースがあります。学生は日本人と実際に話す機会はほとんどなく、日本や日本文化への興味から日本語を学習しています。今は、如何に学生の興味を持続させつつ教えていくかを現地人教師とともに考えつつ、楽しんで教えています。

[DIPLOMA 課程卒] 林裕佳
Sabaragamuwa University of Sri Lanka/スリランカ

野崎 雄三 先生 Little Lever School/イギリス

 ランゲージ・カレッジとして日本語を必須科目に組み込んでいる当校は、北イングランド、ボルトンに位置します。日本語を学ぶ生徒は500人以上、日本語教師は私一人、教えるコマ数は週20時間以上に及びます。ここで求められるものは教師としての資質です。そして優秀なイギリス人教師たちと働きながら日々感じることは、日本語教育においてトレーニングを積んだ優秀な教師の圧倒的な不足です。彼らに比べると私のスキルなど足元にも及びません。
 しかし幸運にも、それを吸収しうるだけの知恵と力を研究所で養ってきています。研究所でのきびしいトレーニングと、教育に対する真摯なまなざしは、教師をめざすものにとってしっかりと実を結んでいます。

[DIPLOMA 課程卒] 野崎雄三
Little Lever School/イギリス

三田 有美子 先生 Bernet College/イギリス

 毎回の授業中、そこには終始自然と笑顔で教えている私がいる。本当に心から教えることが楽しいと思える。
 クラスには、年齢も18才から70才までの生徒がいて、普段ならなかなか出会えない人たちが一つの教室に集まり、日本語を勉強している。日本語を勉強するという一つの活動を通じて、1タームが終わる頃には、みんなに仲間意識が生まれ、すごくいい雰囲気のクラスになる。
 みんな毎回のクラスをとても楽しみにしていてくれて、休んだ時はわざわざ宿題を送ってきたりもする熱心ぶりである。そんなみんなの熱心さにこたえられるように、私も授業一つ一つに全力投球できるよう努力の日々である。
 忙しい日々だが、授業をする度に、生徒からパワーをもらって元気になる気さえする。これからもずっと日本語教育に携わっていけたらと心から思う。

[DIPLOMA 課程卒] 三田有美子
Bernet College/イギリス
Stanmore College/イギリス
Putney High School/イギリス

北村 佳子 先生 St.Vincent College/イギリス

 「日本語!日本語!Why don’t you try it?」
 来年、中等教育を終える学生とその親を対象に、我St.Vincent College(Six Form College)は、先日、2日間にわたり、学校公開を行いました。各教科が、自慢のコースを宣伝します。そんな中で、Language Departmentの一教科として、日本語も他のヨ-ロッパ言語と同じく、堂々と看板を掲げました。
驚いたことに、どの教科も、学習している学生たちが、教科担任と共にその教科の良さをアピールします。私の教え子たちも、自分たちで書いた書道や、作文を手に、「日本語!日本語!難しくないよ。試してごらん」と宣伝していました。学生が、学習している教科に誇りを持って、それを堂々と他に勧められること。日本の教育機関に勤めた経験のある自分にとって、信じられない光景でした。学ぶことに貪欲で、学ぶ喜びを知っている彼らに、一つでも多くのことを教えたく、日々研鑚しています。ここイギリスでは、日本語は、もはや地球の裏側にある小さな国の遠い言語ではありません。(担当授業:AS、GCSE、NVQコース 週14コマ〈1コマ1時間5分〉)

[DIPLOMA 課程卒] 北村佳子
St.Vincent College/イギリス

松澤 憲司 先生 International Pacific College/ニュージーランド

 私は現在この大学の日本語部門の常勤日本語講師として 1)地元住民向けコミュニティーコース、2)高校生向け短期日本語コース及びスピーチコンテストの企画/運営、3)学生サポート という3つのポジションを兼任しております。私の採用は既存のコースを受け持つ為では無く、新しいコースを企画/開設して自ら教えるという“講師兼コース・コーディネーター”としてでした。
 最近は主に大学で今後継続的に行う地域住民向けコースを、コースデザインの段階からの担当しております。 このコースは地元の方々からの要望により全くの初心者のみ60名を対象にしております。英語圏で外国語を教える場合、学習者は必ず英語での対訳を求めてきますが、授業は初学者である彼等に対してもほとんど日本語のみで行っています。 最初の時間「英訳がないとわからない」という不満もあったのですが、今では英語に頼らず「なんですか」などと日本語で質問をしてきます。ニュージーランドではこのような教え方は珍しくある意味冒険なのですが、対訳や答えを簡単に与えてしまう授業では頭に入らず、何より学習者は日本語で発話しようとしなくなるということをIIELで学んだからこそ、この“冒険”も自信を持って行うことができました。これらは講議の中だけで学んだ知識では無く、多くの教育実習から学びとれたものであると今になって感じております。
 今後はこの地域住民向けコースを継続しながら、高校生向け短期コースの準備に取りかかります。 大学側のこの短期コースの目的は優秀な学生の確保なのですが、私は単純に高校生達が日本語で話すことを楽しんでもらえる様なコースにできればと考えております。尤もこのような企画運営の技術は、IIELのコース内外で行われるさまざまなイベントへの実行委員としての参加により身に付いたものだと感じております。
 教え始めた今でも毎日夜遅くまで教える方法を工夫する毎日ですが、ここで一人でも多くのニュージーランド人たちに日本語を知っていただき、異文化に対する理解と親交を深めていただければと願います。

[DIPLOMA 課程卒] 松澤憲司
International Pacific College/ニュージーランド



小谷 有希 先生 Townsville Grammar School/オーストラリア

 私はオーストラリアのタウンズビルという町のThe Cathedral School of St Anne & St Jamesという私立の中・高一貫校で3ヶ月間、日本語教師の代用教員として、Year 8(11歳)からYear 12(18歳)の子供たちに日本語を教えました。その後、同じ町にあるTownsville Grammar Schoolでボランティアとして2ヶ月間日本語を教えました。今年はThe Towsville Grammar Schoolで非常勤講師として働く予定になっています。英国国際教育研究所で学んだこと全てが日本語を教える上で大変ためになっています。特に子どもたちの教育に関する教科、例えば 「Japanese for Young Learners」や「コミュニケーション原論」(私のテーマは“Communication between a teacher and students in a Japanese class based on Task-based Learning”で、イギリスの公立小学校を数回にわたり訪問しました。)、教授法の授業、また、英国の名門Public Schoolでの教育実習などが毎回授業作りをするのに大変参考になっています。英国国際教育研究所で、日本語教育に関して本当に多くのことを学んだ私ですが、その知識をまだまだ現場に生かしきれていないのが現状です。日本語教師として少しでもいい授業を子どもたちにできるよう、日々の努力を忘れず、日本語教師として少しでも成長していきたいと思っています。

[DIPLOMA 課程卒] 小谷有希
Townsville Grammar School/オーストラリア
The Cathedral School of St Anne & St James/オーストラリア

川口 奈津子 先生 Old Palace of John Whitgift School/イギリス

 East CroydonにあるOld Palace of John Whitgift Schoolで、Reception(4歳)からYear 5(10歳)までの女の子たちに日本語を教えています。Receptionは日本語とフランス語の両方を勉強しますが、Year1からはどちらかの選択です。選択肢がその2つしかないという稀有な学校で、責任感をひしひしと感じますが、その分やりがいもあります。フランス語と違い、日本語は絶対的に教材が不足しており、ほとんどを自作しなくてはならないので、準備に膨大な時間を要します。大人の学習者と違い、言葉・文字で理解させるということができませんし、飽きさせないためにいかにビジュアル的に楽しく授業をするかというのが大きな課題となっています。教室にはインタラクティブボードもあって、様々な教材を使用できますが、まずは自分のイメージが大事。その訓練を前期のDiploma課程でしていたのだと思います。授業は1コマ30分。あっという間に過ぎていきますので、授業を構成する上での基本・理論を忘れないよう再度肝に命じ、襟を正す思いの今日この頃です。

[DIPLO-MA課程卒] 川口奈津子
Old Palace of John Whitgift School/イギリス

日本語教育学研究科 CERTIFICATE課程 卒業生からのメッセージ

ユーキー 香織 先生 富士通欧州研究所株式会社/イギリス

 「そうだったのか!なるほど!」という学習者からの言葉を楽しみに、授業の準備に励んでいます。私が現在教えているのはロンドンにある富士通のヨーロッパ支社で、学習者は常に仕事場で日本語を耳にしています。突然の日本への出張を考慮し、授業は体系的に学ぶことを基盤としながら、即座に使える表現などを織り交ぜています。
 苦労していることといえば、学習者に日本語を学ぶことは難しいと感じさせないことです。楽しくてやりがいがあると常に感じてもらいたいので、必死に頭をひねっています。準備にかなりの時間が費やされますが、その時に専門的に日本語を吸収しているので、自分のため、そして私から学ぶ学習者のためだと思うと怠ってはいられません。
 Certificate課程において最後の段階である教育実習を迎えた時には、不安な気持ちが大きかったのですが、とても丁寧な先生方のご指導のお陰で、すでに身についている技術があったということに気がつきました。現在でも授業時間の一分一秒を大事にし、より内容の濃い授業を提供するため、教案を役立てています。私から日本語を学んでよかったと思ってもらえる日本語教師を目指しています。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] ユーキー香織
富士通欧州研究所株式会社/イギリス

山田 智恵子 先生 University of Arts London/イギリス

私はCertificate課程を卒業し、就職活動の結果、幸運にもその年の秋からSouthwark CollegeとUniversity of Arts LondonでBeginner Classを受け持つことができました。今思えば、IIELで学んだことを卒業後すぐに現場で生かすことができ、幸せに思います。Southwark Collegeでは昨年のPre-GCSEに加え、今年はビジネスやトラベルツーリストの学生のための日本語クラスも設立され、1クラスから3クラスに増えました。来年はGCSEクラスもオープンする予定です。University of Artsの生徒は全員アート、デザイン、ファッションを勉強している学生で、半年コースですが、私のビギナークラスは2年連続20名前後の生徒が最多の出席率でコースを終了し、良い結果を出しています。どちらの学校もコース最後に生徒がCertificateを取得するよう、NCFE(National Award in Basic Foreign Language)とFLAW(Foreign Language at Work)のLevel 1・2を使用しています。決められたシラバスの中から教師が自ら4技能を含めたアセスメントを作り、数多くのトピックをこなさなければなりませんし、このシラバスの内容は他のヨーロッパの言語と一緒のものなので、日本語の組み立てからするとかなり無理があり、ましてや短期間の中で読み書きも、ローマ字を使わず他の言語と同じように要求されるのですから、教える方も習う方もかなりのプレッシャーです。それでも生徒たちは良く頑張ってついてきてくれていると思います。Collegeという組織の中で教えるということは、要求される英語のペーパーワークにクラスを教えること以上に苦労します。一年の間に教育委員会からの抜き打ち視察やカレッジ内からのオブザベーションがあったり、クラスごとに分厚いクラスファイルを作成して提出したり、何度も生徒に教師に対する評価を書かせるなど、教師の方が常に試験台に立たされている感じです。それでもIIELで学んだ授業構成、教案作成等の基礎が役立って、学校からとても良い評価をいただきました。私の今までの本業のバレエ教師と日本語教師で現在二足のわらじでのロンドン生活ですが、教えることが元来自分の性に合っているようで、どちらもとても楽しく大好きな仕事です。レッスンが終わった時、生徒が笑顔で帰って行く姿を見ると、疲れも忘れて、いつも幸せな気分に満たされます。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒]  山田智恵子
Southwark College/イギリス
University of Arts London/イギリス

中村 めぐみ 先生 京都コンピュータ学院 日本語研修センター/日本

 私はCertificate課程を卒業し、日本に帰国。その後、無事に第一就職希望先に採用され、現在は専門学校で常勤教職員をしています。現在の主な業務は本学院に関する国際業務です。具体的には、海外からの来賓応対、日本への留学を希望する外国人学生と入国管理国との橋渡し、ホームページの英訳や海外提携校とのやりとりなど多岐にわたります。日本語教員としての業務は今秋10月から始まり、現在の業務と並行しながら、本学院を母体とする日本の高等教育機関入学を目指す外国人留学生を対象とした日本語研修センターで週に1日、授業を持つ予定です。まだ、外国人留学生たちとは、七夕パーティーで顔を合わせたのみですが、行事を楽しむ彼らの姿はとても微笑ましいものでした。今は早く教壇に立ちたい気持ちでいっぱいです。こちらでは、教員同士が共に助け合い、相談しながら一連のシラバスや、教材などを作っていくというシステムで、それは、良いものを作ろうと常に更新されていきます。兼務は大変と言われますが、楽しんでいけそうです。本学院では、教職員に研修制度という形で本学院(または本大学院)、他大学、他大学院へ就学させてくれます。私の場合は9月より、本学院夜間部への就学が決定、その後は理事長の薦めにより、教育学についての就学、また自分からは日本語について就学希望を提出するつもりです。まだまだ勉強したいことがたくさんあった私にとって、ここに就職できたことは本当に幸せです。9月以降のさまざまな面々を持った生活が今から楽しみです。就職活動に関しては、日本における日本語教員にとって重視される実務経験が、教育実習のみであった私が採用された決め手は熱意だった思います。学び続けたいという気持ちと、どんな日本語教員になりたいのかという将来像などが大切だと感じました。これから就職活動に臨まれる方、頑張ってください。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒]  中村めぐみ
京都コンピュータ学院 日本語研修センター/日本

ヴィーべ 友子 先生 Hendon Saturday School/イギリス

 私は、現在、ロンドンにあるHendon Saturday Schoolと South Thames Collegeの2校で日本語を教えています。Hendon Saturday School日本語クラスの生徒年齢は7歳~17歳まで、レベルも全くの初級レベルからGCSEレベルまでと様々です。South Thames College日本語クラスの学習者年齢は17歳~80歳まで、初級後半~中級クラスを教えています。1つのクラスに、様々なレベル・年齢の生徒達をかかえているため、最初は、どのように授業を運んでいくか至難の連続でした。学習目的、興味関心、それぞれの学習者の学習パターンなど、授業準備する時に、考慮することはたくさんあります。
 IIELの授業で、教案を何度も書き直したり、実習後の授業再考案を書いたりした事は、今の自分の日本語教授の大事な基礎部分となっています。授業に失敗した後、その失敗から何を学ぶかが大事なポイントです。又、同じ日本語教師仲間や同僚の他の言語教師達との情報交換・アイディア共有も大事で、自分の授業力を大きく高めてくれることが多々あります。
 現在、テストで好成績をとれるようにしたり、生徒数をもっと増やさなければならなかったりと課題は数々ありますが、「もっと魅力的な授業」、「授業の中で、1回は生徒をハッと驚かそう、なるほどとうなずいてもらおう」という自分のモットーを大事に日々奮闘している毎日です。さらに、この度、IIELからご紹介いただいたNotre Dame Girls Schoolでも中高生対象のクラスと大人対象のクラスを担当することとなりました。また自分にとっての大きなステップとなる素晴らしい機会です。日本語を勉強するのが楽しいと思ってもらえる授業づくりを心がけ頑張っていきたいです。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] ヴィーべ友子
Hendon Saturday School/イギリス
South Thames College/イギリス

マリコ スミス 先生 Halstow Primary School/イギリス

 シンガーソングライターの私が在英も11年を迎えた頃、近所に住む子供達からは日本のゲームやマンガの事、大人たちからは食材や文化の事を聞かれる事が多い事に気がついた。そして何と「良い印象」を彼らは日本に対して持ち、「いつかは行ってみたい遠い外国」という憧れにも似た思いで私に語りかけてくれることか。音楽ばかりしている私だがこの先もイギリスに住むであろう事を考えると、教師の資格を取り堂々と教えられる今の立場を最高に楽しんでいる。現在は公立小学校で7歳~11歳の全く日本の背景を持たない子どもたちを教えている。毎回がライブステージの様で何が起こるか分からない!御両親にも学期末には参観していただき、もちろん日本語での自己紹介にも参加していただく。モゴモゴ言っている親の前でスラスラしゃべる子どもたち。私は得意満面である。最近はGCSEの生徒も教えている。この生徒の学校の日本語教師は日本人ではないらしく、質問をしてもはっきりした回答が得られないというので私を訪ねて来られたのだ。絵教材やペアワークを使用してのIIELの教授法はやはり分かりやすいのか、電球が灯るように彼が上達してくれるのがうれしい。まだまだ教師として模索中の私は、これからもIIELの単科専攻ゼミ等を受講しながら自身の枠を広げていき、日本が大好きな外国人のお手伝いをずっとしていきたいと思っている。これから卒業される皆さんも夢を持ってがんばってくださいね。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒]   マリコスミス
Halstow Primary School/イギリス

本田 真理子 先生 アーカンソー州立大学外国語学部/アメリカ

 私は現在University of Arkansas (Arkansas, U.S.A)で大学院生として学びながらTeaching Assistantとして学部レベルで日本語を教えています。1週間に6時間(50mins×6)Elementary JapaneseとIntermediate Japanese(3時間ずつ)を教え始めて現在第2セメスターの最中です。両クラスとも学生は約15人、Elementaryの方はほとんどがfreshmanでIntermediateの方はsophomoreまたはjuniorです。
 アメリカ南部という極めて保守的な土地柄、日本語を選ぶような学生は"選ばれた学生"と呼べるほど異文化理解に積極的ですばらしい性格の持ち主ばかりです。また、主流の外国語であるスペイン語を取らず敢えて未知の言語、日本語に挑戦している学生たちですからまじめで取り組み方も良く着々と実力をつけてきています。去年の秋まで日本語を知らなかったElementaryレベルの学生が、先日、片言の日本語で「せんせい、きのう、てんぷらをたべました。おいしかったです」と授業の前に報告してくれたときは、本当に感動しました。『Japanese for Busy People』をテキストに、主に読み書き、文法練習を行う典型的な"単位を取るため""試験のため"のクラスですが、いつの間にか少しずつ会話の方も上達しているというかなり理想的なプロセスを辿っています。高校時代まで日本語に興味はあったけれど機会に恵まれなかったという学生たちですから、現在の大学での日本語が面白くて仕方ないといった感じで、こちらが出すものを全て吸収していってくれます。
 私はこの夏、自分の大学院のコースを修了して日本に帰るのでこのセメスターでこれらの日本語のクラスともお別れですが、去り難く思うほど1年間エンジョイしてきました。
 こんなに楽しく教えられたのも、日本語、その教授法を研究所でみっちりと学んだからだと思います。そこで得た知識や経験が自信となり教える喜びをより大きいものにしていることを実感しています。研究所での恩師に言われた「生徒を信じること」「いつも笑顔でいられるよう心身ともに余裕を持ち続けること」という言葉を胸に、残された日々を悔いのないよう楽しみたいと思います。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 本田真理子
アーカンソー州立大学外国語学部/アメリカ

右下 量三 先生 ブエノスアイレス日亜学院/アルゼンチン

 はじめての海外就労は、グアム日本人学校・補習授業校(米国)におけるインターンとしての勤務でした。グアムは人口17万人、うち原住民のチャモロが4割、以下フィリピン、白人、アジア系民族などで構成される他民族多国籍社会です。グアムの日本人学校では平日昼間に日本の義務教育に準じた教育が、補習授業校では放課後と土曜日に現地校に通う生徒のための日本語・算数教育がなされています。どちらの学校を選択するかは保護者の考え方や経済力などによります。
 両校とも元来は帰国を前提とした駐在家庭の要望によって設立されましたが、時代の流れとともに現地永住家庭が増加しています。両親が日本人でも第一言語が英語の子女、国際結婚の三世、四世世代の子女、などが両校とも多数を占めつつあり、とくに補習授業校は「日本語で勉強する」学校から「日本語を勉強する」学校に変質しつつあると言えるでしょう。学齢よりは学年を落として日本語修得を第一義として通学している生徒が多数おり、また現地外国人子女を対象とした日本語会話クラスも設置され、教育熱心な韓国系の生徒が増加しています。
 その後、翌年2月からはブエノスアイレス日亜学院(アルゼンチン)で日本語教育に携わっております。
 IIELにおいては、厳しい通信教育のやりとりとロンドンでの熾烈な教育実習のことどもが思い出されます。特に通信課程は志の高いメンバーが揃っていて、修了後今日に至るまで実に様々な面で啓発、触発されたことは最も大きな財産のひとつです。
 海外で働くことは、日本人として多文化社会での共通項を見つける作業を実践する場でもあると感じます。世界がグローバル化すればするほど、それぞれの文化を維持継続させていく重要性は高まり、これからの日本語教育にもその点での理解は欠かせません。経済危機などの世界情勢の中にあっても我々の日常の営みに変わりがあるわけでなく、日々のたゆみない努力や貢献によってこそ真の相互理解・国際協調、21世紀の世界文明の進展がもたらされるとの考えに基づき、これからも取り組んでいきたいと思っております。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 右下量三
在外教育施設グアム日本人学校・補習授業校/アメリカ
ブエノスアイレス日亜学院/アルゼンチン

上村 香織 先生 Universita Ca'Foscari di Venezia/イタリア

 ここイタリアはヴェネチア大学日本語通訳養成講座で教えはじめてやっと4ヶ月。イタリア語もままならない私は、年齢の近い、あるいは私より年上の学生と一緒でとまどったりもしましたが、クラスが小人数であることと、イタリア人のあのオープンな性格のおかげで、毎日みんなで仲良く授業をしています。
 このコースはまだ今年で2年目で、卒業生を1人も出していません。カリキュラムとしては、読み・書きだけではなく、聞く・話すをも中心とした小人数のコースで、1年生が大体20人ぐらいです。翻訳法が主流のイタリアの大学では、このコースはイタリア初の試みと言ってもよいそうです。
 自分の経験のなさや語学力のなさからのプレッシャーと、まだ新しいコースのためテープや教材がまったくなく、毎日教材やらワークシートを自分で作らなければならなかったりと大変な毎日ですが、反面、好きなことを自由にさせてくれるカリキュラムで、毎回思い切った試みもできるのが、何よりも楽しいです。まだまだ試行錯誤の毎日で、うまくいかない時もありますが、他の先生方からのアドバイスや学生の反応を敏感にキャッチして、おもしろく、かつ効果ある授業をするように毎日心がけています。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 上村香織
Universita Ca'Foscari di Venezia/イタリア



田中 三代子 先生 Telford College of Arts & Technology/イギリス

 8月におかげさまで何とか教育実習を終え、「さて、これからどうしよう…?」と考えあぐねていたところ、9月から幸運にも地元のテルフォード・カレッジで成人コースのレベル1・レベル2の2クラスを担当することになりました。
 延延と続いた通信教育の課題提出も、記録的な暑さの中、睡眠と食事をとる時間を惜しんで取り組んだあの教育実習も、私にとってはかなり高いハードルでしたが、今にして思えば、「教わる立場」の何と居心地の良かったことでしょう。
 実際に仕事として学習者の前に立つのは、当然のことでしたが、本当に責任の重い、厳しいことです。実習以上にたいへんなこと、実習では予想できなかったことなどが次々出てきて、その対応に追われているというのが、正直なところです。幸いなことに、熱心な学習者に恵まれ、笑いの絶えない和やかな時間を過ごすことができ、そんな苦労(?)は吹き飛んでしまいますが。そして、大山先生の「項目分析は充分ですか?」、布施先生の「発話のコントロールを!」、志摩先生の「学習者にとって親切な授業とは?」などなどのアドバイスが私の大きな支えであることは言うまでもありません。
 日本語という言語を学ぼうと、クラスに来てくれる学習者の皆さんが、少しでも、「日本語って面白い。」「日本語を習って良かった。」と感じてくれるよう、これからも、多いに励んでいきます。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 田中三代子
Telford College of Arts & Technology/イギリス

山本 もと子 先生 信州大学/日本

 母校で日本語を教えています。教育の素晴らしさを感じさせられる毎日です。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース卒] 山本もと子
信州大学/日本

古賀 美恵子 先生 East Berkshire College/イギリス

 私は今、イーストバークシャーカレッジで日本語を教えています。生徒は9人で皆とても勉強熱心なので、私もとても教え甲斐を感じています。教授法はダイレクト・メソッドを使っており、研究所での教育実習がとても役に立っています。特に、教育実習時に一緒に頑張ったクラスメートのいろいろなアイディアが、状況設定をするときや例をあげて絵を描いたりするときなどに思い出されます。
 授業を始めた初期の頃は、つい授業に熱中して、教えている私の発話が増えてしまうこともありました。そんな時思いだされたのが、ある講師の先生の「状況説明をするときは、簡潔な説明で、長々と言葉で説明しなくてもわかる方法を考えること。先生がしゃべりすぎるのは、言語依存のしすぎである」という言葉でした。最近では少し慣れたものの、今でも時折頭の中でこの言葉を繰り返すことがあります。また、「生徒の頭を受け身の状態から能動的にする、つまり、生徒が話したいという気持ちに導いていくようにすることが大切だ」という言葉も非常に役に立っています。授業はすべて自分で構成していますが、授業までの資料準備の際に常に頭においている言葉です。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース卒] 古賀美恵子
East Berkshire College/イギリス



斎藤 里衣子 先生 ダーラナ大学/スウェーデン

 私は、夏期集中コースを卒業、その秋からスウェーデンの大学で、日本語教師として働いています。この道を歩もうと思ったのは、スウェーデンの英語教育を学ぶため大学で英語教育を勉強していた時のことです。多くのスウェーデン人から「日本語を教えてほしい」という依頼を受け、大学側に日本語コースの立ち上げを持ちかけたのがきっかけです。大学側は、「日本語は本当にそんなに人気なのか」と、初めは半信半疑でした。このため、最初の1学期は少人数でのスタートになりましたが、それが翌春の2学期目からは一気に60人に増えたのです。これに驚いたのが大学当局です。コース設置2年目のこの秋から正式に日本語学科が設立されることになりました。何と現時点での秋の受講申込者数は150人にも達しています。こうしたスウェーデンの日本語熱の背景には、日本製のアニメやテレビゲームへの高い関心もあるかと思いますが、日本語の授業の方法にも人気の秘密があるように思います。実際の授業評価も「型にはまっていないリエコの授業は、1週間のうちのハイライトだ」など、自分で言うのも何ですが、評判がとてもいいのです。私はただIIELで習得した教案、絵教材、ペアワークを用いた教授法を活用しているだけですので、これもIIELのおかげだと感謝しています。1コマのために1週間もかけたのに学生の反応が鈍かったり、準備不足のためか「何を言っているのかわからない」と生徒から苦言を寄せられたりと、日本語を教え始めた頃は、まさに暗中模索の日々でした。そんな時、頼りになったのがIIELでの教育実習の経験でした。今年からスウェーデン人の教師と一緒にコースを持っていますが、今後も分かりやすい日本語授業を目指して、頑張っていきたいと思っています。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース卒]  斎藤里衣子
ダーラナ大学/スウェーデン