英国国際教育研究所
所長 図師照幸
知性とは繋がろうとする力である。
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生物学的な<ヒト>という存在から社会的な存在としての<人間>に進化したとき、人は自分以外の者の存在と自分の存在との関係の意味づけを迫られることになった。

自分と自分以外の者とが異なった存在であるということはまさに自明であるが、その異なったものが自分の存在と同じレベルで存在しているという論理を受容する力が成熟しないまま近代文明はひとり歩きを続けてきた。そのことから来る不幸は今や人類の存亡に関わる問題として表面化しつつある。

<愛する>ということは自分とは異なった存在に対する深い理解であると定義できようが、時として異なったもののその異質性について理解しないばかりか、その異質性への攻撃が加えられたりもする。同化の強要である。

男と女、日本人とイギリス人、若者と老人、あなたと私、すべては異なった生を生きる存在である。その異なったもの同士が自分と相手との違いをでき得る限り正確に把握し、理解し、その上で愛するというのがいわゆる<人間の関係>でなければならない。

そして、その<違い>を正確に認識する力をつけようとするのが<教育>であり、その結果得られた力を<知性>と呼ぶ。<知性>とはつまり、自分以外の人間と<あたたかく繋がろうとする力>である。

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1.濫觴

濫觴は教育や学問の世界での新しい宇宙を創造しようとする皆さんの磁場となるように創刊されました。

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